スカルピー

mani-ken2007-04-15

 スカルピーを初めて使ったのは1995年頃で、その時はオーブンで焼くのが面倒臭くて使うのをすぐ止めてしまいました。その後は主に石粉粘土のラドールとファンドを併用して立体物を作ってました。が、昨年、粘土専用のオーブンを置くスペースが出来たので、再びスカルピーにトライ! すると石粉粘土と違い、粘土の水分が蒸発して固まった後に造形のキワが甘くなる現象がなく、細かい造形を維持したまま硬化するではありませんか! すっかり気にいりました♪
 そんな訳でワニは、干支一回り(つまり12年)たったカチカチのスカルピーと、やわらかくて食いつきのよいグレースカルピーと、それだけではポキポキ折れてしまうので柔軟性を加えるためにプリモを混ぜ合わせたトリプルスカルピーにて製作しています。
 


 粘土といえば、長い間、自然乾燥の粘土を使用してきました。一通り石粉粘土、紙粘土、軽量粘土、樹脂粘土、土粘土、木粘土と、各社いろいろ試してみましたよー。
 石粉粘土には、繊維が多くて粒子が粗くサクサクと削れるけれど、脆いので、細かい造形に向かないタイプと、ニューファンドのように粒子が細かく強度もあるけれど、削るのは一苦労というタイプがあります。
 

http://d.hatena.ne.jp/mani-ken/20070419#p3
↑石粉粘土詳細


 紙粘土になると、さらに繊維質が多くなるので、独特の風合いが出ますが、今度は繊維質が多すぎて細かな削りが出来なくなります。


http://d.hatena.ne.jp/mani-ken/20070425
↑紙粘土詳細


 軽量粘土はその名の通り軽いので、石粉粘土の重力との戦いから解放されて、新しい粘土の可能性が広げられます。ハーティのように固まってからペーパーを当てられないタイプと、プルミエのように石粉粘土と同様にペーパーが当てられ、自由な掘削が楽しめつつ軽量というタイプがあります。軽さだけ比べればハーティのほうがより軽量です。
 樹脂粘土は透明感があります。ただし、年月が経つと黄変しがちなので、以前あらゆる樹脂粘土のモールド感と黄変について試しました。その結果、美しい白さを保ち、さらにまあまあ形が取れるのは(樹脂粘土はシャープな造形が出来ないように思います。ヘラで押してもある程度戻ってくる)エクセレントだと独断で感じました。が! 量に対してお値段がはるので、どうしても必要な造形がない限りあまり使ってません。
 木粘土や土粘土はジオラマの背景に風合いを生かして使ってます。


http://d.hatena.ne.jp/mani-ken/20070422
↑軽量粘土、樹脂粘土詳細




 粘土は乾燥に時間がかかるし脆いので、急いでいる時や強度が欲しい時、耐水性が必要な時はパテですね。補修の仕事でもよく使います。
 粘度のあるエポキシパテは用途に応じて、硬さや硬化時間が違う物がいろいろあります。
 ポリエステルパテはエポキシにはない流動性が必要な時に便利です。こちらも一通りすぺすぺ、モリモリ、ドロドロ、造形村、タミヤ等試しましたが、今はコストパフォーマンスに優れたロッククイックパテ120HBを使ってます。でも、ポリエステルパテは匂いがきつくて苦手なので、極力使用を避けるようにしてます。
 は〜、熱くかたったら疲れちゃいました(^^*)  続きはまた今度! ご覧の通り、かなりいろんな種類の粘土を使ってきましたので、ご質問等ありましたら、わかる範囲でお答えいたしますよ♪ また、オススメの粘土がありましたらぜひ教えて下さい!