読書について

 休業してから1ヶ月過ぎ、生活にリズムが出来てきました。そこで、午前中の4時間は、ジムと私のライフワークである自作立体絵本作りに当てることにしました。
 リアルアニマル製作と違って創作の方には、何もないところに構築していくため、骨組みが必要になります。そうなるとどうしても必然的に、哲学が必要になってくるのです。
 そもそも私は本を読みません(ついでに音楽も聞かないので、CDを一枚も持っていません)。がしかし、10年か20年に一度、本を読む時がやってきます。
 数十年前にそれがやってきたとき、小説の分野では、安部公房村上春樹三島由紀夫川端康成氏あたり、エッセイでは澁澤龍彦にはまりました(よりによって著作の多い人ばかり…)。
 哲学の方はソクラテスからフーコー氏までどーっと時代を追って、概略本を混沌とした頭でなんとなく読みましたが、私の海馬体がすっかり消去してしまいました。 そこで今朝から、さかのぼること形而上学を、反学問的に読んで行くことにしました。
 創作するのに、天からアイデアが降ってくるタイプの人がいると聞きますが、私の場合は、頭の中に変な生き物たちが勝手に存在しています。それらを眺めているうちに、そこに意味と物語が生まれてくるようなのです。