コンプレッサーについて

 最近になってやっと意味が分かりました!
 コンプレッサーの圧力と空気量など基本的なことが、どうにもモヤモヤしていたのです。
 まあ、圧力は空気を圧縮する力だと容易にわかるので問題ないのですが、口径の大きいものを使う場合には、圧力(塗料を押し出す力=塗料の粘度にかかわる)よりも、空気を押し出す力の持久力(空気量)の方が問題になってきます。

 私の持っているコンプレッサーの中では、圧力が0.7MPaと大きいサイレントも、口径1mmを使うと1秒と息が続きません。
 スプレーガンを吹きたいなら、スプレーガン用の大型コンプレッサーを買え! と薦められます。
 しかし補修屋の塗装と、塗装屋の塗装では全く世界が違うのです。
 塗装屋さんは、カウンターや扉など、一枚まるまる全部吹くので、口径が大きいスプレーガンが必要だし、それに伴い大型のコンプレッサーが必要でしょう。
 ですが、補修の場合は傷のあるポイントを部分的に吹くので、だいたいはエアブラシでカバーできます。しかし、傷の状態によっては、厚みのある塗装をしたいので、ときには口径の大きいものを使いたくなるのです。

 そこで無理やり、エアブラシ用のコンプレッサーでスプレーガンを吹こうとしますが、全然空気量が足りません。
 空気量を確保するために、エアータンクをつければいいかといえば、そうではなく、必要なのは、たくさんの空気量を作り出せるモーター出力=馬力のあるコンプレッサー本体なのです。
 この出力と消費電力の関係もいまひとつ分からなかったのですが、消費電力=出力+負荷だそうで、自分の持っているコンプレッサーの消費電力を見ると、いかに馬力がないか分かりました。
 かといって、馬力のあるコンプレッサーは、消費電力もすごいし、馬力に伴い騒音も大きいし、それほど大きい面積を吹くわけでもないので、買うまでには至りません。
 あれこれ考えて、とにかく1mm口径を5秒近く吹ければ満足なので、大きめのエアータンクに空気をためて、5秒持つか試してみようかと思います。