補修材

mani-ken2007-05-10

 一昨日、主流となっている補修材のハードワックスについて触れましたが、今日はそれ以外の補修材について書きたいと思います。
 ハードワックスやソフトワックスなど、融点の低い素材に対して、右の写真の補修剤は融点が高く、強度があり、接着力があり、そしていろんな色があります!


 モデラーの皆様はちょっとした盛り上げにポリパテやらエポキシパテやらアルテコの接着剤等を使用しているかと思いますが、まずポリパテはとっても臭〜い!
 エポキシパテはほどんど臭いが気にならないものもあるし、全般的にポリパテよりは臭くないのですが、硬化に時間がかかるし、練るのも面倒くさいあげく指にくっつくし(本当は身体に害があるから手袋したり、ヘラで混ぜればいいのですが、ついつい急ぐと素手で練ってしまうのです)なんだかんだ手間がかかります。
 しかもエポキシパテの接着力に私は懐疑的です。なぜなら、数年経つと接着したところに隙間があいてスポッと取れてきてしまうからです。



 写真は2000年頃、趣味で自作したシシ神の複製です。角の接着&形成に鉄パテを使用しましたが、ポロリと取れてしまいました。
 写真のほか、2体ほど木パテで接着して塗装したものも、針金で補強もしてなかったので、数年で角がポロポロと無惨に落ちてしまいました。生きてる鹿じゃないんですから、次のが生えてこないのなら、取れてもらっては困ります。


 そんなわけで結局は瞬間接着剤頼みになりがちですが、20g1000円はかなり高い素材です。
 私の場合、そんな時には補修剤!(補修剤も十分高いのですが、私の家にはたくさん転がっているので〜)
 コテさえあれば盛れるし、ある程度形がとれるし、ペーパーを当てられるし、キャストにもよくくいつきます。熱で溶かして使うので、瞬時に冷めて、元通りの硬い状態に戻ります。硬化時間いらずですな。



 写真左から、プレインスティック(つや消し)、シェラック(半艶)、バーンスティック(艶有り)
 プレインスティックは一番接着力があるのですが、少し柔軟性があるため、ペーパーを当てると粘ります。
 シェラックは接着力もあり、かなりペーパーで形が取れますし、強度があります。盛る接着剤の代わりにはこれが一番かと。
 バーンスティックはちょっともろいですね。パリッと割れてしまいがちですが、透明感があって、色がきれいなので、使いようかと思います。
 試してみようかな、と思われた方は、東急ハンズの補修材コーナーやネットショップをチェックしてみてください。コテがないと使えませんので、念のため。もちろん、床や家具のキズ補修にも使えますよ(笑)。